04.05.22


犬ヶ岳は英彦山山地に属していて山地東の主峰が英彦山に対し、西の主峰として聳え立っている。
犬ヶ岳縦走路はシャクナゲの自生地としても有名で笈吊岩から大日岳付近まで沢山のシャクナゲの木があった。
また最高峰の甕ノ尾から一ノ岳、そして求菩提山登山歩道の杉ノ宿跡付近までブナなどの木も多い。
今回はウグイス谷コースから犬ヶ岳に登り、一ノ岳から求菩提山登山歩道を通って求菩提山へ縦走した。

コースとタイム

 10:40 ウグイス谷コース登山口
 10:50 分岐(道を間違え1時間ロス)   
 11:55 分岐出発
 12:25 経読林道
 12:35 経読林道沿い登山口
 12:50 笈吊峠(おいづるとうげ)
 13:00 笈吊岩
 13:40 犬ヶ岳山頂(甕ノ尾)
    (昼食)
 14:00 山頂出発
 14:20 大竿峠
 14:30 一ノ岳
 15:15 杉ノ宿跡
 15:50 虎ノ宿跡
 16:25 求菩堤山山頂(上宮)
 17:00 駐車場
この地図は説明しやすくするためにコヨーテ本人が作成したものであり縮尺、方角等は正確ではありません。
またコースタイムには個人差があるため、正確に知りたい方は国土地理の地図や他の資料をお勧めします。

今回の登山はHPで知り合った山仲間・肉まんさんの快気登山である。
3ヶ月前、彼はこの求菩提山に登ったが、その下山中に足を骨折してしまい長い間山にも登れずに辛い日々を送ったのだ。
そして登れるまでに回復して今回は快気登山となったのである。
‥とは言え、まだリハビリ中であるため「肉まんさん」と快気登山に参加してくれたhirokoさん、かなこさん3名はゆっくり求菩提山を目指し、visionさんと私は犬ヶ岳、求菩提山へと縦走して合流する‥つもりだった。

まず一旦車2台で求菩提山登山口駐車場に行き駐車、ここから車で犬ヶ岳登山口駐車場まで送ってもらって出発!
すぐに二股に分かれるが右は恐淵コース、左はウグイス谷コースでいずれも山頂へと行けるが左の道をとる。
そして林道を歩くこと10分再び道はわかれるが「犬ヶ岳山頂(登山道)」の標識どおり左の道に登って行く‥のだが。
てっきりここが「恐淵コース」と「ウグイス谷コース」の分岐と思い二人は左のコースへと行ってしまった。
(普通の人は標識どおり右に行くのだが‥)
段々と道が険しくなっていく。途中崩れた道も「ここも大雨被害は大きいんだ〜。」などと二人は疑いもせずまだ登っていく。
「それにしては目印のテープもないなぁ〜」「メジャーな道のはずだけど分かりにくいなぁ〜」とまだ進む。
そしてとうとう道が消え「やっぱりおかしい!」と気づく。(遅い)
GPSを出し場所を確認するとかなりコースを外れて経読岳方面に向かっていた。(笑うしかない)
再び分岐に戻り再出発!1時間のロスを取り戻すためペースを上げる。

ウグイス谷登山口 分岐。普通の人は右に進む‥のだが。

やがて傾斜も急になっていき高度も高くなっていく。途中で求菩提山が遠くに見える。
「あそこまで行くの?」「明るいうちに行けるかなぁ〜」
ロスタイムを取り戻すためか?先を歩くvisionのペースは早い。遅れまいと私は必死に付いて行く。
経読林道に出てからは林道を右に暫らく進み、ベンチがある登山口から再び登山道を笈吊峠に向かって登る。
林道沿いにはこの時季の花「コガクウツギ」の白い花が咲いていた。
笈吊峠までの登山道では新緑も綺麗で、キツネノカミソリ?と思われる葉も所々に見られた。

ウグイス谷登山道。今度は間違いない。 途中で見れた求菩提山。先はまだ長い。
経読林道沿い登山口。ベンチあり。 新緑が綺麗だ。

縦走路(笈吊峠)に出る。ここで少し休憩!ここで肉まんさんから頂いたラクトアイスを食う。今日は天気はホントに良く暑い。
ハイスピードで登ってきた私達にはこのアイスは美味かった(肉まんさんありがとう!)。このアイスは癖になりそうだ。
縦走路を山頂に向けて進んで行くと笈吊岩に遭遇する。
ここはおよそ30mの岩場であり鎖を頼りに慎重に登っていく。でも雨降りの時は滑りやすいだろうなぁ‥。
岩場を過ぎてからはシャクナゲの自生地が続く。ここは沢山のシャクナゲの木があり開花の時季はさぞ綺麗だろう。
今年はどこもシャクナゲは裏年で背振でもあまり咲いてなかった。来年は綺麗な花を咲かせてくれるだろう。

およそ30mの笈吊岩を登るvisionさん 縦走路には無数のシャクナゲの木が!満開だと綺麗だろうな。

犬ヶ岳山頂手前は急な傾斜があり、ここもvisionさんはハイスピードで登っていき、遅れまいと私も付いて行く。
だが山頂で初めてわかった事だがvisionも後から私がピッタリと付いてくるため「急がないと‥」と思ってペースを上げてた。
お互い無理してたみたい。そして山頂到着。ランチタイム!バタバタ20分でとる。
山頂広場には展望兼避難小屋があるが展望は望めない。
ススメバチが一匹やってきて周囲は慌てていたが、私は別に飛んでいた蝶のことが気になっていた。
あの茶が入った模様‥まさしくアサギマダラだ!この時季にいるのか?
後日確認すると丁度この日、大分の姫島で1000匹超のアサギマダラが飛来しているのが確認されている。
そう言えば2週間前にも井原山でもそれらしいアサギマダラを見た。北上している途中だったかも‥。

犬ヶ岳山頂

山頂から一ノ岳までの縦走路はブナの新緑を堪能出来た。
なんとなく背振縦走路に似ている気もするが、こちらはブナの木も笹も背が高いみたいだ。
ピークを一つ越えて一ノ岳到着。ここでは山頂では見れなかった展望が楽しめた。
また「ヒメハギ」や途中でも見れた「二ガナ」の花も咲いていた。
これより進路を変え求菩提山を目指し「求菩提山登山歩道」に入る。

ブナの新緑と笹が生える縦走路 一ノ岳

求菩提山登山歩道に入ってもブナなどの木の自然林が続く。杉ノ宿跡にはベンチもありゆっくり休憩出来る。
新緑が本当に美しい。時間が止まったようなノンビリとした景色。
visionさんも言っていたがここでゆっくりしていたい気分だ。
コーヒーCMのみたいにハンモックをかけてゆっくり新緑を見ながら昼寝するのもいいだろうなぁ‥。

求菩提山登山歩道 新緑が本当に綺麗だ。(杉ノ宿跡にて)

4時半にやっと求菩提山到着。予定よりも遅れてしまったので3人とは合流できなかった。
記念撮影して下山。長〜く不揃いの石段をゆっくり、慎重に降りていく。
「鬼の鎧」と呼ぶ石段で所々浮石?もありとても怖い下りである。
「肉まんさんの快気登山に来て私達が滑って怪我したらシャレにもならないですね!」と冗談を言ってたが下りきるまでは不安いっぱいの石段でした。
駐車場に到着。肉まんさんら3人は先に温泉に向かってた。

後ほど合流し、夜は「かなこ邸」にて肉まんさんの快気祝いをしました。
豪勢な料理、うまい酒!仕事を終えてやってきた五右衛門も合流して楽しい宴になりました。

求菩提山山頂(上宮) 長〜く不揃いな石段、鬼の鐙(あぶみ)を下る。


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