2011.11.08
針の耳神社
双石山は宮崎市南部にある山で九州百名山の中にも入っている。
私が住んでいる糸島から車で行くにはちょいと遠く、まとまった休みが取れた時に遠征として行くしかない。
ところが、公共の交通機関を利用すれば1日で登って帰ってこれる!‥と言うことが分かったのだ。
今回、この双石山へは高速バス等の交通機関を使い登ってきました。
移動
7日、博多バスターミナルより22時54分発「宮崎行」の夜行バスに乗り込む。
平日ともあってか乗っていたのは僅か3人。独立3列シートで結構余裕ありでした。
予定時間よりも30分も早く、8日翌朝6時20分には宮崎駅に到着しました。日南線の電車待ちの間に駅にて朝食と着替えを済ます。
JR日南線、07時51分発・青島行きの電車に乗り、登山口までの巡回バスが出ているJR木花駅まで向かう。
早朝宮崎駅に着いた夜行バス「フェニックス」号 | JR日南線で木花駅へ |
07時51分 JR木花駅に到着。ここまでは計画通り順調に行っていた‥が、ここで思わぬ落とし穴が!
JA・木花駅から「双石山登山口行」の木花巡回バスが出ているのだが‥バス停が無い。駅の出口はここだけ
駅には時刻表が貼ってるが、電車待ちの学生に聞いても「ここでバスが来たのを見たことがない」‥とのこと。
「バスは何処じゃ〜」近所の人に聞いても知らないし、そのうちにバスの時刻がやってきた。
ふと線路を挟んで向こうの道路を見てみると、それらしいバスが去っていく。「‥‥‥」
あとで分かったことだが、この木花巡回バスのバス停は線路を挟んで「向こう」の道路沿いのJA前にバス停があるのです。
これは分からんよ〜
結局、登山口まではタクシーを使うことになり、200円で登山口まで行けるはずが1620円も掛ってしまった。予定外の出費。
そして何処で抜いたのか‥バスよりも早く登山口近くのバス停に到着した。
木花巡回バスの運行ルートと時刻表
JR木花駅 | 何故か馬の像が横にいる「双石山登山口」のバス停 |
塩鶴登山口まではバス停から200mほど県道27号線を上がったところにある。
因みに駐車スペースがある小谷登山口は更に450mほど先です。
コースとタイム 08:49 双石山登山口バス停 08:54 塩鶴登山口 09:13 第1展望所 09:19 針の耳神社 09:25 09:29 空池の底 09:35 09:43大岩展望所 09:59 第2展望所 10:23 山小屋 10:57 山頂 11:12 11:39 姥ケ嶽神社 11:46 九平登山口 12:27 小谷登山口 12:33 塩鶴登山口 12:35 双石山登山口バス停 |
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注意 本文中には地図等が出てきますが、説明しやすくするために コヨーテ本人がGPSのデータをもとに作成したものでありますが 多少の誤差はあります。またコースタイムには個人差があるため正確にしりたい方は国土地理の地図や他の資料をお勧めします |
高度MAP
県道27号線沿いに塩鶴登山口がある。バス停にて準備をして早速出発!今日も天気は晴れで気持ちよい登りになりそうだ。
登山口は鳥居が目印。ここから入って行きます。登山口から入って直ぐのところには登山箱もありました。
登山道はよく整備されている。程よい上りで杉の植林帯の中を上がっていきます。
丁度この頃は黄色いフキの花が登山道沿いを飾ってました。
塩鶴登山口 | 杉の植林帯の中を上る |
20分ほどで第1展望所に着く。
展望所と書かれているが周囲は木々に囲まれて展望は望めない。昔は視界が良かったのだろうか。
第1展望所を過ぎてから岩が目立つようになってきた。案内に従い上がっていくと蜂の巣みたいに穴がボコボコほげた不思議な壁が見えてきた。
第1展望所 | 第1展望所から岩がゴロゴロと‥ |
砂岩層で出来た岩崖の下には本の写真によく載ってる針ノ耳神社がある。
写真では‥「山ん中に神社が建てられてんだな〜」と思ってたのだが、実際見てみると「小っちゃい」
改めて小さい祠だったことが分かった。
針の耳神社の右横からロープ箇所あり。掛けられているロープや木の根などに頼りながら傾斜を上がっていきます。
その上がった先には岩群が迫る。→が書かれた岩の先には小さな岩のトンネル。これが針の耳と呼ばれるもののようだ。
針の耳神社 | 針の耳 |
針の耳をくぐると「おおっ!」岩壁に囲まれた谷底だ〜!空池の底です。
降りるのにちょっと滑りやすそうなとこで、セルフタイマー10秒で撮るには大変でした。テイク3で成功。
岩壁に囲まれた空池の底 |
空池の谷底を通り抜け上がり、その先には「尾根コース」と「谷コース」の分岐があった。
これらのコースは第2展望所の手前にて再び合流するのであるが、ぶなんに尾根コースを選び上がることにした。
すぐにハシゴで出合いそのまま上がっていくとロープをつけた大岩に出合う。
ここを越えていくのかな?と思ったら「ここ」は大岩展望所。ちょいと寄ってみよう。でも上がる時はまだしも‥降りる時は滑りそうで‥慎重にロープを下りました。
大岩を上がると、そこは岩の上からの展望所。眺めは良く宮崎市内の眺望が楽しめます。後方の山はたぶん尾鈴山だろう。
大岩展望所。ロープを上がる | 大岩展望所からの眺望 |
再び道に戻り、枝尾根?の急斜面を上っていきます。この辺からロープも増え傾斜も急!
何だか登りらしく(?)なってきた〜。ロープ万歳!
やがて稜線手前にて先ほど分かれた「谷コース」と合流、尾根に達して右側の山頂方向と左側の第2展望所との分岐に出合う。山頂まではアップダウンを繰り返しながら縦走していく。
ちょいと左の第2展望所に寄ってみよう。ここも展望が楽しめます。薄っすらではあるが市房山も確認できました。
因みに第3展望所は更に先へ進んだところにあるが、今回はパス!
第2展望所までの急登 | 第2展望所までの急登 |
山頂までの照葉樹の中の尾根歩き。気持ちよいものです。
この山は砂岩が多く、今日は晴れてて天気は良いが雨の日は道は脆く上りにくいらしい。
また水も吸収しやすく姥ケ嶽神社付近まで下るまで沢らしきものは全く見ない。
ピークを一つ越えて下りたところに加世田渓谷への分岐がある。
案内には「硫黄谷休憩所、ひょうたん淵、多目的広場」も書かれている。
尾根道をそのまま進み、再び上がったピークにて山小屋が見えてきた。
立派な小屋で中にはちゃんとロフトまで。2階の窓からも展望が望めました。
加世田渓谷への分岐 | 山小屋 |
山小屋のピークから尾根沿いを下り、再びピークまで上がる。またまたダウンしてラスト上がったピークが双石山の山頂(509m)である。
山頂広場はそんなに広くはないが、ここは第4展望所にもなっており一部ではあるが展望も楽しめる。
3等三角点もある。
大きな松の木が2本ほどあるが、どちらも雷でやられているらしい。
記念写真などを行い下山。下りは先の九平登山口へ降りることにした。
山頂から暫くは傾斜が急な下りである。ここで転げ落ちたら大変!時々木々に掴まりながら慎重に下りる。
下って再び少し上がったピークにて(何だか尾根に上がった感じのところ。地図にて●印のところ)右に曲がる。
左はロープの柵が付けられている。
双石山の山頂 | 九平登山口への下り |
再び急傾斜の下り。やがて「九平登山口」と書かれた指導標がある分岐に出合い、ここから尾根とサヨナラ。九平登山口に向かって急傾斜を一気に下っていきます。
登山道の所々には緑色の土のうが積まれています。やはり砂岩で出来た山だから脆いのだろう。「土砂の流出防止・樹林の保護を目的としたもの」と張り紙もあった。
分岐。九平登山口へは右へ下る | 土のうで整備された登山道を下る |
今まで全く沢には合わなかったが、麓に近くなってきてチョロチョロと見えてきた。
ここは御神水。そこから少し左へ上がった先に姥ケ嶽神社がある。ちょいと寄ってみた。
神社に寄って再び御神水まで戻り登山口まで下ったけど、神社からそのまま参道を下っても同じだったかな。
御神水 | 姥ケ嶽神社 |
塩鶴登山口より登りはじめて3時間弱ほどで九平登山口に下りれた。
登山口には自販機もあり。山の中にしては良心的な値段。思わず「日向夏水」を買って飲んだが、旨い。
ここからバス停まで県道歩き。ちびちび飲みながら下る。
県道歩きは長く感じられた。途中には小谷登山口にも出合う。
九平登山口から45分ほど掛ってバス停に無事到着。計画していた歩行時間よりも早く登れて戻れた。
バスが来るまでここで昼食。バス停横にいる馬(像)と遊びながら時間を潰した。
そして今度はちゃんと巡回バスに乗れて木花駅まで帰る。
九平登山口 | 小谷登山口 |
帰りは
行きとは逆にJR木花駅から宮崎駅までまたまた日南線の電車にて移動。
宮崎駅から15時17分発の高速バス「フェニックス号」にて19時半頃には博多まで帰れました。
今回出会った花たち
ヤッコソウ
ツチトリモチ
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